詩のプレゼントを相変わらずツイッターで続けている。主にミスiDエントリー中の女の子に宛てたもの。そのひとを思い浮かべて書くので、当たり前だけどやはり人によって全然違う詩ができる。
捨ててしまいたい、と思う心は悪ですか、雨に濡れた子猫をかわいそうだと思えない、それでも愛を受け取って、呼吸をしている、僕がいるのは世界の端っこ。
原気楼さん@sukisukipiopio
わたしは世界の味方です、と言い放てるほどの美しい声に生まれたかった、クリームソーダの色に隠れて、ぼくに好きだよと呟いて。
街井紫乃さん
@smr_myon
大好きだよ、なんて暴力的な言葉、だれが考えたのだろう、世界では今日も愛が交換されて、愛のない人は人ではないと言っているみたいだった。
パトラ子さん
@P__papapa
最初からわかっていた、と言うのは大人の欺瞞です、乾いた床が音を立てる、その音だけが世界で一つの優しさみたいに思える、枯れ葉のようなぼくの決心を孤独と呼ばないで。
大間知賢哉さん
@omachikenya
叶わない夢を追うことを美しいと呼ばないで、ぼくの舌だけがほんとうを喋る、言葉とは気持ちの代替品でしょう、嘘をついて、進む、また一歩。
LUMIさん
@lumi_parade
三日月みたいに綺麗になりたい、なんて嘘だった、わたしはお花、輝く星、美しいひかりはあなただけのものよ、なんて月並みな嘘を吐くばら色の唇。
有栖依万さん
@emma_arisu
あいつは弱いから負けてやることにしたよ、なんて強がりを言ってみたかった、遠くから聞こえる海鳴りと同じくらい煩く、ぼくの血液に流れる毒の、強さ、いつまでも変わらないきみの幼さのよう。
赤羽海杏さん
@mian_red
自由に飛べる鳥がきらいだった、それでも世界は、人を尊重しましょうと言っていて、だからぼくは、まるでいい子みたいに微笑む、きみはどうして平気でいられるの。
くろせ・みずほさん
@xxMIZU_vx
都会では魔法は通じない、ありきたりな朝と夜が繰り返される、その隙間で息継ぎをして、雨上がりの夜だけに物語を読んであげる。
とびたったさん
@tetooo000
本のページをめくるように、あなたの幸せを願います、恋人でも家族でもないきみの、わすれられないまなざしを、今でも瓶に詰めてある。
ゆらぐまりあさん
@mmagdalena_T
見たことない景色を見せて、なんてお姫様みたいなわがままを言えるきみの、薄紅色の幸福なほっぺた、ぼくはいつまでもきみの代わりを探しているよ。
ゆゆ崎さん
@yuyu_oxozz
好きな花は勿忘草、と言うだけで可憐な女の子になれた気がした、雨上がりのきんいろのひかりが眩しくて、初めて都会に帰りたいと思った。
水憂さん
@wasureru22
共感したふりをして楽をするやさしい心で、きみの心臓を救ってあげる、世界はどこもだれかの足跡がついていて、いつまでも消えない汚れのようにぼくを踏みにじる。
ぽに青さん
@poniaon
沈黙がぼくの頭の中を雄弁に駆け抜ける、あれは一番星、呼吸をしていないよそいきの言葉、思慮深さをたたえた瞳の光をどうか消さないで。
日下 水さん
@93kasui
小鳥が一番きれいな声で鳴いたとき、きみは生まれた、きみのみる夢に嘘が紛れ込まないように、いつでも灯りを点している。
慈愛さん
@4949471_
神崎琴音
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