詩/アクセサリーをつけない日の詩

2018/09/23 00:01
キャミソールの隙間に汗と秋風が相席していて、わたしは今から未来のことだけ考えることが救いになる気がしている。鏡に映る踊るじぶんのすがたが美しいと思えるときがいつだかわからない祝日のように現れてからそうだったのかと気づく。都会と田舎という言葉が女と男と同じくらい無意味な古臭い言葉になれば、わたしはいまにも鍵をここに置いて、会いたい人に会いに行くのかな。気に入っているコートやお財布が気に入らなくなるとき、わたしは何歳かな。生きているかな。しんでいるかな。お酒を飲まなくてもあなたに心を開けるのなら、お酒の名前なんて一生懸命覚えなかったよ。野菜を食べるときだけ、自分をいたわっているというのは嘘で、コーヒーを飲むことより注ぐことが好きなら、誰かに飲んでもらえばいい、そんな正論にまだ耐えられない青二才で、すばらしいなんて本当の意味で言うのはきっと、おばあちゃんになってからだけど、わたしはいつまでもおばあちゃんにはならないんだ。

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神崎琴音